南大分のマンツーマン美容室【Tii】です。
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昔から、ほんとたまーになんですけど、美容室の現場でちょっと困ったことが起きています。
それは、
いつもと同じ白髪染めをしているのに、なぜか髪が緑っぽく染まってしまう。
軍物のカーキみたいな、くすんだ緑色です。
「え? なんでここだけ?」
今回は、実際に美容室で起きた話と、なぜこの問題が美容師にとっても非常に厄介なのか、詳しくお話ししたいと思います。
いつもどおりの白髪染め。何も変わったことはしていない。
毎月、白髪染めに来られる常連のお客様。
だいたい5〜7トーン程度の、落ち着いた明るさの白髪染めをされている方です。
こういうお客様のカウンセリングって、
「今日もいつもの感じで〜」っということが多いんですよね。
美容師さんなら、わかると思います。
毎月来られていて、髪の状態も、使う薬剤も、仕上がりの希望も把握している。
だから今回も、いつもどおり。
根元1〜2cm程度の伸びた白髪を、いつものアルカリカラーでリタッチします。
薬剤もいつもと同じ。塗布もいつもと同じ。放置時間もいつもどおり。
カラーチェックをして、染まっていることを確認。
シャンプー、トリートメントをして、席に戻ります。
濡れている状態では、特に違和感はありません。
そのままカットをして、ドライヤーで乾かしていくと……。
あれ? なんか緑っぽいぞ!?
トップの分け目周辺と顔周り。
その根元約1cmが、なぜかカーキグリーンのような色に染まっているんです。
でも、それ以外の根元はいつもどおり。
同じ薬剤で、同じように染めているのに。
「え? なんでここだけ?」
お客様に聞いてみたら、思い当たることが……
そこで、お客様に聞いてみました。
「最近、トップとか顔周りの白髪に、何か使ってます?」
すると、
「そうなんです〜。次の美容室まで白髪が気になるから、友達にいいのがあるって勧められて、気になるところだけ使ってるんです」
なるほど。
「ちなみに、どこのメーカーのものですか?」
「え〜、わからないです〜」
……。
実は、こういうことがちょくちょくあります。数年に1回程度ですけど。。
お客様にとっては、ほんの軽い気持ち。
次の美容室までの間に伸びてきた白髪が気になる。
特にトップの分け目や顔周りって、鏡を見るたびに目につきますよね。
だから、手軽に白髪を隠せるものがあれば使いたくなる。
その気持ちは、よくわかります。
原因は、自宅で使っていた白髪隠しだった!
緑っぽくなったのは、お客様が自宅で白髪隠しを使用していたトップと顔周りだけ。
美容室では、同じ薬剤を使って根元をリタッチしています。
それなのに、白髪隠しを使っていない部分はいつもどおりの仕上がり。
使用していた部分だけが緑っぽくなった。
この部位の一致から、今回の変色には家庭用白髪隠しの使用が関与していたと判断しています。
ただし、具体的にどの製品のどの成分が、どのように作用して緑色になったのかまでは特定できていません。
そして、ここからが本当に伝えたい話です。
カラートリートメントや白髪マスカラって、便利なんですよ。
白髪を手軽に目立たなくできるアイテムには、いろいろな種類があります。
例えば、
- カラートリートメント
- マスカラタイプの白髪隠し
- シャンプーで洗い落とす一時着色タイプ
- 徐々に白髪を染めていくタイプ
など。
一般的なアルカリカラーのように、髪のメラニンを脱色して染める仕組みではない製品も多く、髪への負担を抑えながら白髪を目立たなくできるものもあります。
実際、Tiiでもアリミノの白髪隠しを取り扱っていて、
「次の美容室まで気になるなら、こういうものを使うのもいいですよ〜」
とご案内してきました。
だから、家庭で白髪隠しを使うこと自体を否定したいわけではありません。
ただね、
正直に言うと、最近は種類が多すぎるんです。
いろんなメーカーからいろんな仕組みの製品が出てて、わけわからんものもありますし。
同じような成分でも各メーカーで配合量は違うだろうから、成分でどうこう判断もできない。
しかも、お客様自身も何を使っているのか、よくわかっていないことがある。
そうなると、美容師としてもお手上げ〜非常に困るんです。
なぜ、白髪隠しを使うと緑色になることがあるのか?
ここは少し毛髪化学の話になります。理論的な話がニガテな方は飛ばしてください。
カラートリートメントなどには、塩基性染料やHC染料と呼ばれる色素が使用されているものがあります。
また、一部には金属化合物などを利用して毛髪を着色する、異なる仕組みの製品もあります。
これらは、一般的な美容室の酸化染毛剤とは染色の仕組みが違います。
で、今回みたいに家庭用製品の色素が髪に残っていた場合、その残留色素と美容室のカラー剤による発色が重なり、予想外の色に見える可能性があります。
また、酸化剤やアルカリ性の条件によって、一部の色素の色調が変化する可能性も考えられます。
ただし、どの製品でも同じ反応が起きるわけではありません。
今回についても、塩基性染料なのか、HC染料なのか、それとも別の着色成分なのか、製品がわからない以上、断定できません。
つまり、緑色になった原因が家庭用白髪隠しの使用にあると判断できても、どんな化学的な仕組みで緑色になったかまではわからないんです。
そして、その違いがわからなければ、次にどう染まるかを正確に予測することも難しくなります。
「シャンプーで落ちる」って書いてあるから大丈夫?
ここも気をつけてほしいところです。
シャンプーで落とせるタイプの白髪隠しなら、次の美容室までに洗えば問題ないと思いますよね。
実際に、通常の洗髪で落とせるように設計された製品もあります。
ただ、すべての製品が同じ仕組みではありません。
使用頻度や毛髪の状態、洗浄の仕方などによって、色素や着色成分の残り方が異なる可能性があります。
そして厄介なのが、美容室に来たときには、見た目が普通の白髪に戻っている場合があること。
白髪は白髪。
見た目には、いつもと何も変わらない。
それなのに、いつものカラー剤を塗ると、予想外の色になることがある。
マジで、こんなの判別できん!
少なくとも、見た目だけで確実に見分ける方法を、今の私は持っていません。
美容師さんで、こうした残留成分や変色の可能性を確実に判別する方法をご存じの方がいれば、ぜひ教えてほしいです。
「じゃあ、カウンセリングで事前に聞けばいいのでは?」
当然、そういう意見もあると思います。
でも、ここが美容室の現場では非常に難しいところなんです。想像してみてください。
まず、お客様は毎月白髪染めに来られる常連の方。
根元に白髪が1〜2cm伸びている。
いつもの髪の状態。
いつものカウンセリング。
見た目に何の違和感もないんです。
違和感のない、いつもの白髪に疑問を持つって、めちゃくちゃ難しいんですよ。
でも、仮に美容師が事前に質問したとしましょう。
「最近、ご自宅でカラートリートメントや白髪隠しを使いました?」
「はい、使ってます。この部分だけ」
「あっ、そうなんですね。でしたら、その部分だけいつもと違う色に染まる可能性があります。何色になるかは、実際にやってみないとわからない場合もあります。それでも染めてもいいですか?」
さらに、
「できる限り対応しますが、100%いつもどおりに仕上がるとは限りません。追加の処置が必要になれば、施術時間や料金が増える可能性もあります」
……。
どうでしょう?
お客様は、いつもの白髪染めをしに来ただけなんです。
いつものテンションで。
それなのに、突然こんな難しい話になってくる。
仕上がりがどうなるかわからない。
いつもより時間がかかるかもしれない。
追加料金が必要になるかもしれない。
場合によっては、予定していた施術そのものを見直す必要も出てくる。
いつもの感じで来たのに〜!
ってなりますよね。
そりゃ嫌だと思います。
事前に聞いたところで、いつもどおり染められるとは限らない
ここも難しい問題です。
仮にカウンセリングで家庭用白髪隠しの使用がわかったとしても、それで解決するわけではありません。
なぜなら、
何で染めて、何が反応して、どこまで染めているのか、正確にはわからないから。
どんな色素が使われているのか。
どのくらいの頻度で使っていたのか。
髪のどの部分に、どれだけ残っているのか。
それが美容室のカラー剤と組み合わさると、どんな仕上がりになるのか。
製品名がわかったとしても、すべてを正確に判断できるとは限りません。
もちろん、事前に情報があれば、施術を見直したり、必要に応じて毛束テストを検討したりすることはできます。
でも、普通の白髪染めを予定して来られたお客様に対して、毎回そこまでの検証や追加施術を行うのは、時間的にも料金的にも現実的ではない場合があります。
しかも、検証したからといって、仕上がりを100%保証できるわけではありません。
つまり、事前のカウンセリングによって、
「今日は予想外の色になるかもしれない」
というリスクをお互いに認識することはできる。
美容師側も、心構えや施術判断の材料を得ることはできる。
でも、それが「いつもどおりの色に染められる」という結果に直結するわけではないんです。
ここを理解してほしいんですよね。
美容師が頑張れば何とかなる、という問題でもない
もし、いつもの白髪染めで予想外の色になってしまったら。
お客様としては、
「なんとか直してほしい」
と思いますよね。
当然だと思います。
でも、原因となる成分がわからない場合、どうすれば確実に修正できるのか、美容師にも判断が難しいことがあります。
追加でカラーを重ねればいい、という単純な話ではありません。
無理に色を修正しようとして、さらに髪に負担をかけることも避けたい。
ましてや、最初から何が残っているかわからない状態で、いつもどおりの仕上がりを保証することはできません。
この問題は、美容師の技術や努力だけで解決できる問題ではないんです。
白髪隠しを使う前に、ちょっとだけ考えてほしい
ここまで読むと、
「じゃあ、自宅で白髪隠しを使っちゃダメなの?」
と思うかもしれません。
うん、極論言うとそう言う思いもあるけど、そこまでの話ではなくて、、
次の美容室までに白髪が伸びてくる。
分け目や顔周りが気になる。
少しでも目立たなくしたい。
その気持ちは本当によくわかります。
便利な製品もありますし、すべての白髪隠しが美容室でのカラーに悪影響を与えるわけではありません。
ただ、「手軽に使える」と「次の美容室でいつもどおり染められる」は別の話なんです。
最後に。お客様にも美容師さんにも、ぜひ知ってほしい。
今回の話は、実際に美容室の現場で起きた出来事です。
いつもの薬剤。
いつもの施術。
いつもの白髪染め。
それなのに、自宅で白髪隠しを使っていた部分だけ、カーキグリーンのような色になってしまった。
お客様には悪気なんてありません。
美容師だって、いつもどおりきれいに染めたい。
でも、使われている成分や残留状態がわかっても、どうにもできないことがある。
だから、ぜひ知っておいてほしいんです。
「シャンプーで落ちる」と「次のヘアカラーに影響しない」は、必ずしも同じ意味ではない!!
便利さも大切。
でも、これからも美容室でいつもどおり白髪染めを続けたいなら、
その後のカラーへの影響も考えてホントにそれを使うのか?選んでほしい。
そして、美容師さんへ。
同じような体験をされた方もいるはず。僕はこれまで2人。
どんな製品で、どんな変色が起きたのか。
あるいは、こうしたトラブルを事前に判別する実用的な方法をご存じでしたら、ぜひ教えてください。
私自身、もっと知りたいと思っています。
お客様も美容師も、気軽な白髪隠しが原因で困ることを少しでも減らしたい。
そんな思いで、今回の記事を書きました。
ぜひ、同じように白髪染めをしている方や、美容師さんにもシェアしていただけたら嬉しいです。
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